月経異常(不正性器出血、無月経)

毎月訪れる月経。「わずらわしい」と感じる女性も多いようですが、月経は自分のからだと向き合える絶好のチャンスでもあります。
月経異常の裏には思わぬ病気が隠れていることもありますから、月経を体調のバロメーターとして女性ならではの健康管理をしてはいかがでしょうか。

女性の月経周期は、約1ヶ月のサイクルを保っています。個人により多少の差はありますが、生理が始まってから排卵までの14日間、排卵してから次の生理までの14日間、合計28日間(約1ヶ月)というのが通常のサイクルになります。

この1ヶ月のリズムを作り出しているのは、卵巣から分泌されているエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2種類の女性ホルモンです。
エストロゲンは子宮内膜を増殖させる作用を持っており、排卵後はプロゲステロンにより子宮内膜を受精卵の着床に適した状態に整え、妊娠の準備をします。妊娠が成立しなかった場合は、子宮内膜は剥がれ落ち月経として排出されます。

このように子宮内膜の1ヶ月のサイクルを作り出すためには、2種類の女性ホルモンがバランスよく分泌されることが必要不可欠です。

しかし、何らかの原因により卵巣からのホルモンの分泌が低下し排卵が正しく起こらないと、このサイクルが狂ってしまい無月経や不正出血を引き起こします。短期間でも基礎体温を測られた事のある方は、診察時に基礎体温表をお持ちいただけると参考になります。

■月経前症候群

月経前症候群とは、月経開始の3~10日前から身体的症状や精神的症状が現れ、月経開始とともに軽快ないし消失することを特徴とする症状の総称です。わかりやすくいえば月経の前に体や気持の調子が悪くなり、次の月経の始まりとともに自然に軽快するいろいろな症状の集まりのことをいいます。
軽度なものの含めると月経のある生殖可能年齢の女性の50-70%にも認められるといわれていますが、日常生活に支障をきたす重度な症状を呈するのはそのうちの約10%といわれています。

症状は、人によって実に様々で、月経前になると「胸が張ってくる」「下腹部に痛みを感じる」「異常にむくむ」といった身体的なもの、「イライラする」「気分が沈んでしまう」「動けなくなる」というような精神症状などの症状があらわれます。排卵後に始まり、月経開始以降に症状が消失するか軽減するという周期性をもち、その症状を説明できるような他の疾患やうつ病などの精神的疾患がないことが診断には重要です。

また私生活や仕事がその症状によって損なわれるということも大事なポイントになります。

月経前症候群は排卵のある女性に起こる病気です。言い換えればホルモンなども正常に分泌され若く健康的な証しと言うこともできます。症状の程度に差はありますが、軽症の方も入れれば殆どの人は月経前症候群あるいはそれに近い症状があります。症状を自覚していながら、それが月経前症候群のせいだと気付かずに悩む女性も少なくありません。また家庭や周囲の人たちとの人間関係にも影響を及ぼすこともあります。月経前症候群を乗り切るには、病気に対する自覚と自己管理、周囲の理解が大切ですし、ストレスと上手に付き合って、体と精神のバランスを取ることも大切です。

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